ハチミツ×シュガー
「いつまで寝てんの!
もうお昼だよ?!」
「――嘘!」
ガバッと音がするくらい勢い良く布団から出て時計を見ると。
「――…本当だぁ」
すでに午前の授業は終わってる時間だった。
2時間以上眠ってたみたい。
「藤井さん熟睡してたから」
先生がクスクス笑いながら近寄ってきて、私のおでこに手を当て、
「うん、大丈夫ね。熱はないわ」
にっこり笑うと、席に戻っていった。
「ほら、教室戻って弁当食べよ?」
「うんっ」
慌てて上履きを履いて、掛け布団を簡単に畳む。
「お大事にねぇ〜」
先生に手を振られて、私はお辞儀しながら扉を閉めた。
「なに?寝不足だったの?」
階段を上がりながら、亜衣が私に聞いてきた。
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