ハチミツ×シュガー
私の大絶叫に、クラスは一瞬シン…と静まり返る。
私はそんな事構わず彼の手にある本を奪い取った。
キッと睨み付けて。
なのに、彼は表情変えず。むしろうるさいなと機嫌悪そうに眉を寄せて、
「こんなもん読んで恥ずかしくないの?」
私は一気に頭に血が上ってしまった。
「人の物勝手に見るなんてデレカシーが足りないんじゃない?!サイッテー!」
周りが私たちに注目してる事にも気づかないで叫ぶ。
「はぁ…見たくもなかったけど本が開いたままだったんだから仕方ないだろ?
むしろ、あんな物見た俺の方が気分悪いよ。
君、……バカなの?」
上から呆れたように目を細めて見下ろされた私。
正直、勉強は結構出来るのよ?
そんな私が馬鹿にされたのは、初めてだった。
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