ハチミツ×シュガー
それから数日、あの子が如月くんの双子の妹だと知った。
理由は簡単。
廊下を2人歩いてる姿を見たのは私達だけじゃないって事。
しかも次の日の朝、西城くんがあの子を校門で待ち伏せしていたとか何とか噂になってたから、嫌でも耳に入る。
「はぁ…」
なんだろ。この脱力感。
胸がモヤモヤして仕方ない。
授業の内容も頭に入らない日が続いてる。
「はあぁぁ……」
「――うるさい」
一際大きなため息を吐いた途端、隣から不機嫌な声が聞こえた。
「――悪かったわね」
誰だか分かってたけど、敢えてそっちを見なかった。
……すると。
「ほら」
隣からノートを差し出された。
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