ハチミツ×シュガー
3
今日は日曜日。
私は自分の趣味のため、朝から出掛けていた。
「フンフーン♪」
恥ずかしい鼻歌を気持ち良くBGMにしながら街を歩いていた私。
時刻は19時。
そろそろ帰ろうと、駅に向かって歩いていたら……
「――…如月くん…?」
駅のロータリーで一人、噴水脇にあるベンチに座っている彼を見つけた。
……何してるんだろ。
ちょっとの興味と少しの不安から、私の足は彼へと向かって歩く。
こんな時間に。しかも、ただ座ってるだけって……変だよね?
私は早鐘を打つ心臓を気付かせない様な明るい声で、
「如月くん?」
話しかけてみた。
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