ハチミツ×シュガー



「ブッ あっはははははっ!」



 突然、吹き出して笑い始めた彼。


 何なの?

 壊れたの?やっぱり!


 私が目を見開いて彼を見ているのに、当の本人は涙を流しながらお腹抱えて笑ってる。


 私は涙を拭ってゲホゲホ咳込みながら笑ってる彼を無視して、そのまま食べ進めた。



 ――やっぱり、失礼な男だ。









「なぁ、」



 一通り落ち着いたのか、彼は涙を拭いながら私に話しかけてきた。

 ちなみに、私はすでに食べ終わってお茶を飲んでる。



「……何?」


 ズズッと音を立てながら茶をすすってると、


「後で部屋見せて?」


 …なんて、真顔で聞いてきた。



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