ハチミツ×シュガー



「は?」



 何で?

 さっきから何なの?この人。


「駄目か?」


「……別に、良いけど…」


 本当、読めない奴…。





 食べ終わって食器を片づけ終わった私達は、飲み物を持って2階の私の部屋に向かった。


 お父さんもまだ帰らないから構わないけど……。
 でも、普通こんな時間に男の子を部屋に上げるのってマズいよね?


 いくら友達とはいえ……やっぱり――


 そう頭の中で考えがまとまった私は、自分の部屋のドアノブから手を放して、如月くんに向き直った。


 ―――が、


「はっ? ちょっ、ちょっと!?」


 彼は私の横をすり抜けて、そのまま私の部屋に勝手に入って行った。



 ――信じらんない!




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