ハチミツ×シュガー


――――……
――――――――……


「ん…」



 体、痛いな……。


 けだるさに目を開けると、ベッドの下に座ってる上半身裸の彼がいた。


「――起きたか?」


 ……何で……



「……帰らなかった、の?」

「――は?

 ……本当にお前は……俺をなんだと思ってんの?」


 呆れたように私を見下ろす彼。
 私はなんだか恥ずかしくて、布団で顔を半分隠した。



「体、大丈夫か?」


 何だろ…。気のせいだと思うけど、何故だか優しい声に聞こえちゃう。



「だ、いじょうぶ…」

「そうか」


 ふわり笑った彼の顔に、私は何故かドキドキしてしまった。




「――ところで」


 彼がふいに、手に持ってる物を私に見せた。




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