ハチミツ×シュガー
「みんなヒマなんだね〜」
私はポテトを食べながら呟いた。
すると、亜衣が急に真顔で
「洋子、本当に何も聞いてない?皇から。
本当に気になってない?2人の事」
――何で私?
「聞いてないし。興味ない。
皇くんから聞くのは勉強の事くらい。それ以外は興味ないし、聞く必要ないじゃない?」
私が笑顔で答えると、亜衣はあからさまに大きな溜め息を吐いて、小声で「嘘吐き」と呟いた。
……聞こえなかった事にしてあげよう、うん。
〜〜♪ 〜〜〜♪
「あ、私のだ」
突然の機械音。でも、聞き覚えのある音楽に私は自分の携帯を取り出した。
「………」
――何で?
このタイミングっておかしくない?実は隠しカメラ付いてたりしないよね?本当。
「出ないの?」
電話の相手が誰だか分かってない亜衣が、首を傾げてる。
出るわよ。出るから……
ピッ
「……もしもし…」
.