ハチミツ×シュガー
「やっと…」
「ん……?」
彼の温もりが気持ち良くて。
彼も同じ気持ちなのか、2人裸のままベッドに横になってる。
「やっと、捕まえた」
私をギュッと抱き締めて、髪にキスをする。
「……ねぇ。もしかして、私の事好きだったの?」
「………は?」
「あ、ごめん。 そんな事ないよねぇ?」
言いながら、かなり凹む私。
「……なぁ、もしかして……気付いてなかったのか?」
――何を?
私の固まり具合に、皇(“くん”はつけるなと言われた)は盛大なため息を吐き出した。
「ありえない……」
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