ハチミツ×シュガー




 “如月 皇”……



「しらねぇな…」


 隣のクラスって事は、体育で一緒になるよな?


「ははっ 彼方が興味持ち始めた〜」


 周りの奴が笑ってるけど、俺の頭は記憶を引き出してる最中だ。



 午後の授業の間も、俺の頭の中は“如月 皇”を探していた。



 でも、見つからない。


 俺はイライラしながら、さっき食べ損ねたクリームパンを食べ、諦めた。


 ……成績落とせないし。


 俺にとって見ず知らずの男よりも、授業のが大事だ。








 ――それからすぐに

 見つける事になる。






 もちろん、


 次の日の体育の授業で。




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