ハチミツ×シュガー
2
暑いな…。
アイツ、倒れんじゃねぇの?
日に当たった事なんてないような、真っ白な肌。恥ずかしくなるとすぐ顔を赤らめて、あんまりヒドいと涙目になって……
俺を見上げるアイツの瞳にいつも――…
「――くそっ 思い出すんじゃなかった!」
すぐにでも、会いたくて。……触れたくて。
むせかえるような暑さの中、足早に、待ち合わせ場所まで急いだ。
アイツと付き合ってから、すでに5年。
気持ちをぶつけてからも色々あって…正直、もう無理かと思ったりもしたけど…
――どうしても、手放したくなくて。
今も、片時も放せない。
「――楓!」
……瞬間。
彼女の瞳に、俺が映る。
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