ハチミツ×シュガー
「「いただきます!」」
夕飯を食べながら彼女の疑問に一つ一つ、丁寧に答えていく。
「――じゃあ…」
「あぁ。 あの夏の遊園地の時点で、もしかして…って思ったんだ」
あ、このラザニア旨い。
「えっ 何で…」
「あ〜〜…
ボートに乗っただろ?
その時の2人の距離に、アレ?って…」
彼女はふーんと、口を尖らせる。
「――何か気に入らないのか?」
彼女は、未だに何を考えてるか分からない時がある。
「…だって…
皇はお兄ちゃんなのに私に言ってくれなかったっ
洋子ちゃんだって…そうなら私に何か出来たかもしれないのに…!」
目を濡らし始めた彼女に、内心慌てながら
「恋愛は人がどうこうするもんじゃねぇよ」
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