ハチミツ×シュガー
「――どのタイミングで渡そうか…」
会社を興して初めての収入で、彼女へのプレゼントを買った。
もう、何年も前の話だけど。
……実はまだ、渡せていない。
勿体ぶってるつもりはないんだけど。
恥ずかしいのか何なのか、自分でも判らない感情に振り回されて気づけば……
――2年の年月が流れてた。
「…何やってんだろうな、俺は……」
――まぁ、いっか。
いつかは渡せる日がくるだろう。
――というか、渡さなければならない日がくるだろう。
……近いうちに。
それまでは…
そんな事を考えてるいうちに、気付けば。
俺も眠りに落ちていた。
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