ハチミツ×シュガー




「これは…?」



 楓を見ると、少し顔が赤い。

 ……熱でもあるのか…?



「もしかして……一緒にまわりたいんじゃないの…?」

 茂木が隣で呟いた。



 ―――っ マジか!


「……一緒にまわる?」

 恐る恐る出た言葉に、楓はゆっくり頷く。


 その事にビックリしていると、隣の茂木もかなり驚いたのか、身を乗り出して

「行こう! 楓ちゃんも一緒に!な?」


 嬉しそうに言った。





 楓と京都をまわるのか……。


 楽しみだな。



 俺も、知らず知らずの内に笑っていた。




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