ハチミツ×シュガー




 その日は前生徒会長の三田先輩と、副会長の立花先輩が顔を出してくれた。


 卒業してからまだ2ヶ月も経っていないのに、高校の制服を着た二人を見るとすごく大人になった気がして、置いてかれたような気がしてしまった。




「皇、うまくやってる?」

「三田先輩みたいにはできませんよ」

「ははっ 慣れだよ、慣れ」

「先輩そんな簡単に言うけど結構大変なんですよ〜?」

「そんな事言わずに、茂木も皇を手伝ってやってね」

「やってますよ〜。でもしんどい。

 会長戻ってきて下さいよ〜」



 久しぶりの先輩達に、俺達は息抜きというか、少し肩の力が抜けた気がして。

 楓も立花先輩と会えたのが嬉しいのか笑顔で話していた。



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