ハチミツ×シュガー
「汗かいてうなされて……呼んでも起きなくて……怖かったんだから…っ」
バシッと俺に枕を投げつけた彼女に、俺は笑ってしまった。
その事にさらに腹を立てる彼女。
「……悪かった」
少し強引に洋子の腕を掴み布団に引きずり込む。
彼女は抵抗しない。
「夢を見てたんだ」
「夢…?」
「そう。 俺と楓がまだ子供だった頃の夢。
……だからかな。 少し、苦しくて……」
………悲しくて………
「皇…?」
またか。
また、引きずり込まれるのか。
「………寝たの……?」
…………よ、………こ……
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