ハチミツ×シュガー





 彼女の呼び声が遠くで聞こえるのに。

 俺の体は鉛のように重く、声を出すことも出来なくて。



 彼女の必死の呼びかけを聞きながら、また、夢の中に迷い込んだ―――…






――――――――……
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 見たくない。


 もう、見たくないんだ。




 楓が声を上げて泣いてる。

『パパ!ママ!』と―――…。




 あの姿は―――昔の、僕だ。




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