ハチミツ×シュガー
* last *
「……う……」
――――これからも、ずっと………
「……皇…!」
「んん……、洋子…?」
呼び声に目を覚ますと、眩しい朝日に目がクラクラする。
「……もう! 遅刻するよ?!」
「ん…。 いま何時」
「今? 今は……ほら!時間ないよ!
もう8時!」
「マジか。 すぐ支度する」
まだ怒ってる洋子の頬に口づけ、急いでバスルームに向かう。
……この数日、ずっと昔の夢を見る。
理由は分かってるけど……にしても、見過ぎだろ…。
あれからもう10年経つのか―――…
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