ハチミツ×シュガー
07
「おはよう」
「おはよう!楓」
天気のいい朝。
校門前で、反対方向から来る真弓を見つけた。
「じゃあ、俺は先に行ってるから」
皇が気を利かせたのか、私の頭をポンと叩いて先に行った。
あれから二週間経ち、今は何もなかったような毎日になった。
「如月、おはよ」
「あ、斉藤くん!
おはよう」
可愛い顔の斉藤くん。
主に後輩からの人気が高くて、朝から一緒になろうものなら周りの後輩の視線が痛い。
しかも、最近良く会うから自然と一緒に行く事になったりして……結構周りの視線が痛い(泣)。
何で私の周りの男子は人気者ばかりなんだろ……。
「どうかしたか?」
考え事をしていた私を、私より少し背の高い斉藤くんが覗き見た。
「――っ
何でもないから!」
「ははっ 如月、顔真っ赤!」
……からかわれたっ
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