強い女の子は好きですか?
「ん…?あ…地響き」
ドドドド
「蒼ー!あ、居たっ」
「また?…なにかあった?…」
ありすぎて困るぐらいだよ蒼君!
「あったの!でも…意味わかんないっ。」
「?」
私は蒼に話した。
黒斗に頭を撫でられたこと。
でも…その時にドキンだけじゃなくてズキンもあったこと。
「ん…妹扱いしやがって…って思ったりした?…」
私はびっくりした
「うん!」
だってその通りだから
「うん…もうわかるんじゃない…?」
わかんないよ
全然自分の気持ちに追いつけない
「自分の気持ちに追いつけない…」
「うん…いんじゃない?…まだ時間はたくさんあるんだから…いつでも俺を頼っていいよ」
そう言って蒼は私の頭を撫でた。
「…うん」
違う
なんで?
蒼と黒斗は違う。
蒼や白夜には撫でられてもなにもならないのに
黒斗に撫でられたら…
ドキンッ
「私、はっきりさせたいタイプだけど……何か…こわい」
恋を知るのは
こわいんだ