強い女の子は好きですか?



「なんで皆私の頭撫でるの?」

白夜も…、
黒斗も…、
蒼も…、洋介も。


「なんで?って言われてもなぁ…。…多分」


多分?


「多分…小動物みたいで可愛いからじゃね?背ちっせぇし…'妹'みたいだし!」


妹?

皆私のこと妹って思ってるの?


黒斗も…??


ズキンッ…


「そ、そっか…妹か…」


そうだよね

仲間だし…もう兄妹みたいな感じだもんね


「あ…で、でも!まだわかんねーじゃん!これは俺の意見だし!」

私を見て慌てる洋介。


「変な気遣いすんなよな~。別にいいんだって!私は黒斗とどーこーなりたいってわけじゃないんだし!」


ただ…
想ってるだけでいいよ


「紫乃…。」



「ほら!今日は文化祭準備最終日だぞ!早くやらないと!2年に怒られる!(笑)」

「あ、神姫ペンキ足りてるかー!?」


「あー足りてる!サンキューッ」


いいんだ

想ってるだけで


ただそれだけで




「紫乃…」



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