社長の彼とあたしの恋愛


荷物を肩にかけて、あたしは部屋を出た。


扉を閉めて、エレベーターに向かうまでに、涙が溢れて止まらない。



ウソだからね。


洸輝に今言った事、全部ウソだから。


あたしは、あなたが好き。


大好きで、一緒にいられるだけで幸せで、自分らしくいられて…。



別れたくなんかない。


さよならなんて、したくない。


でも、ダメなんだよ。


あたしが、洸輝の側にいちゃ…。




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