社長の彼とあたしの恋愛


「ごめん…。ごめんね」


そうよね。


あたしだって、嫌々抱いて欲しくないもん。


洸太も同じだよね。



自己嫌悪でうつむくあたしの頭を、洸太は優しく撫でる。


「謝るなって。オレが贅沢言ってるだけだから」


「ううん。あたしが、自分勝手なんだよ」


「違うって!オレ」


「ううん。あたし!」


そんなやり取りをしていると、だんだん可笑しくなって、二人で笑いが出た。




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