社長の彼とあたしの恋愛


「やっと、自然に笑ってくれた」


「え?」


洸太は困った様な笑いを浮かべて、あたしにそう言った。


「今だけ、忘れられたろ?洸輝さんを」


「うん。忘れてた」


やっぱり、優しい。


洸太の優しさも、変わってない。


「洸太…。これはウソじゃないよ。本当のあたしの気持ち」


あたしは、そっと洸太の唇に、自分の唇を重ねた。




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