社長の彼とあたしの恋愛


「あたしね、洸太からやり直したいって言われたの」


「何だよ、それ…」


「浮気相手の赤ちゃんね、洸太の子じゃなかったんだって」


そう言うと、洸輝はア然としている。


「だからね、そもそも、彼女と結婚してなかったの」


「だから…?」


「だから、もう一度、夢を見直そうと思って」


「亜美の夢は、何なんだよ」


初めて見る、洸輝の動揺した表情。


そして、初めて聞く、震えた声…。




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