君が好き
「日羅莉たち、あいかわらず仲いいなぁ~」

「はっ、何か悪い?」

と私は春に言い返した。

「いや、別に。」

「何、その態度ムカツク。」

「お前だろ!」

今日も私と春は言い合いをしていた。

ケンカをしてるように見えるけど・・・

それは私にとってはケンカではなかった。

「まぁまぁ、2人ともそこまでにしたら、もうチャイムがなるよ。」

「空は春とちがってやさしいよねぇ~。」

と言って私は春の方をにらんだ。

「別にやさしくなくなったっていいし。」

と行って春も私をにらみ返してきた。

「ふんっ!李奈、教室行こう。」

「あっ、うん!バイバイ~」

教室に向かっている途中李奈がクスクス笑っていた。

「何で笑ってるの?」

「だって、2人の言い合い!」

「日羅莉はいいよねぇ~。」

「えっ?何が。」

「だって、2人はいつも言い合いっ子していて仲いいよねぇ~」

「え~!?李奈の方がいいじゃん、空くんに女の子らしいとこ見せられて。」

「えっ、そうかな?」

「ねぇ。後、2分でチャイムなるよ。」

私たちは大急ぎで教室へ走っていた。

「ギリギリセーフ。」

と言って私たちは席についた。

そのころ、春たちも急いで教室へ入ってきて私の横の席に座った。
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