Only One



『ねぇ、芹那!ホントなの!?』

「ぇ、あ、うん。そうなの。私、編み物やってた時期あったから!」


ち、近い…。

今、ものすごく智愛ちゃんの顔が近い。


『ほら、離れろ、智愛!!』

『何よー!自分ばっかりー!!』

『なっ…!?』

「智愛ちゃんも要るの?マフラー。」


まぁ、マフラーなら、智愛ちゃんにつくっても何の問題もないけど…。


『いや、そうじゃなくて…、』

「ん?」

『教えて…?マフラーの編み方…』

「え…、」


突然、智愛ちゃんの顔が乙女の顔に変わった。


「クスッ…彼氏さんに?」

『ッ…!///』


図星か。

良いなぁ、乙女って可愛い。




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