Only One
――『…どうすんの?』
「……。」
親子丼も食べ終わって、3人ともお風呂に入って一段落した後、私達はリビングに集まっていた。
『どうにか出来ないの?芹那…。』
「だって…、」
『まぁまぁ、智愛、芹那ちゃんを責めたって意味ないだろ?』
『責めてなんかッ…ないけどさぁ……、』
話の内容は、私の仕事のこと。
今日の朝、店長に辞めたいと言ったこと、店長には納得してもらえず、5日後に返事をすることになったこと、
そして今、頭を悩ませているのは、その5日後のこと――
『芹那は、もう答えは決まってるんだよね…?』
「…うん、まぁ…、」
『それ、聞いても良い?』
私が小さくうなずくと、智愛ちゃんが小さく安堵のため息をついた。