Only One



「ぁの、智愛ちゃん、探偵さんってどういう仕事か分かってる…よね?」


おそるおそる、智愛ちゃんの真意を確かめる。


『あったり前じゃないの!どうしたの?芹那。』

「ぃや、その…、」

『じゃ具体的に言ってみ?探偵は何をする人?』


遠回しだったからか、全く分かってくれない智愛ちゃんに困るっていると、郁人さんがナイスフォローをしてくれた。


『え?探偵でしょ?』

『ぁあ。』

『具体的にって言われても――…探偵って言ったら、依頼して金を出せば何でもしてくれるんじゃないの?』

「!?」

『…やっぱり。』


智愛ちゃんの返答には、最早私はついていけない。

智愛ちゃんにとっては、

探偵=何でも屋さん……ってこと!?

それはかなり誤解があるんじゃ…、


『…智愛、探偵は何でも屋じゃねぇんだぞ。』

『?分かってるよ?犯罪はしないし。』

『あったりまえだ!アホか、お前は。』

『何よー、これでも私、探偵事務所の社長なんだけど!?』

「――え!?」


毎度の兄妹ケンカに発展するかと思いきや、すごく私が驚くような情報が…!




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