Only One
キキーッ…カチャンっ
「ょかったぁ…開いてる…!」
ケーキ屋さんのドアに掛かっている、“open”と書かれた看板に安堵する私。
カランカランッ
「こんにちはっ――」
『……ぁ。いらっしゃい…』
「···っ」
ウキウキ気分で入店すると――…
『ぁの…?』
そこには、男の人がレジに立っていた…――
「ご、め…っ、なさっ…!」
カランッ
『えっ!?ちょっ…!』
いつもは女店長がいるだけだから、安心して通ってたケーキ屋さんだったのに…っ!!
やっぱり、男の人はどこにでもいるの…?
私が安心できる場所はないの?