Only One



『それ、兄貴が見立てたやつ?』

「ぅ、うん…。やっぱ、似合わないかな…?」

『そんなことない!兄貴好みで仕上がってるし、兄貴の彼女って感じ!』

「っ、ち、智愛ちゃん!!///」


朝から、なんて事言うの…///

赤面する私だけど、内心は似合わないことないと即答されて嬉しく思っていたりする。

やっぱり、褒められると嬉しいよね。


『まっ、それより!…準備はいい?』

「う、…うん!」

『よし!そんじゃまぁ、行きますか!』


智愛ちゃんに連れられて、外に止められた智愛ちゃんの車に乗り込む。

今日は…智愛ちゃんに紹介された新しいお店に行くのだ。


やっと、今日から働ける。

本当は、タダで智愛ちゃんのお家に住まわせてもらってる事が、すごく申し訳なかった。

でもそれも今日で終わり。


智愛ちゃんに話して、中々受け入れられなかったけど、これからは、毎月家賃を払うことになってるんだ。




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