Only One



さっき、ここに来る車内の中で、自己紹介をしたけれど、、、


大丈夫かなぁ…。

まぁ、でも、


頼りがいはありそうだよね…。


『天野さん、』

「はっ、はい!」


不意に、名前を呼ばれてビクンっとする。

いつの間に話終わってたの…!?


『天野さんの非番は、月・木曜だから。それと、万が一を考えて、なるべく残業はさせないように配慮しますので。』

「あ、ありがとうございます…。」


そんなに気をつかなくても…とおもったけど、

…ぁあ、そっか、

と、すぐに、今自分が置かれている状況を思い出して、納得した。


『あ、それと、芹那。』

「ん?」


今度は智愛ちゃん。


『非番の日は、あまり外に出ないでね。その日は、アイツの非番の日でもあるから。』

「あ、うん…分かった…!」


それを聞いて、わざわざそれに合わせてくれたんだと悟る。

どうして智愛ちゃんがあの人にシフトを知っているのかと、ふと疑問に思ったけれど…。


そこはあえて気にしない事にした。




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