Only One
――ねぇ、神様。
男の人は信じなくて良いんでしょ?
信じない方が良いんでしょ?
でも、だったら、なぜ……
「…ありがとうございましたー。」
あれから数日後。
まだ金曜日にはなっていない。
でももうすぐ……いつもの金曜日はやってくる。
いつもどおり仕事を終えた私。
ジャーッ
いつものように仕事終わりには手を洗う。
手を洗いながら、今日の夕飯は何にしようと考えていると…、
『お疲れ様、天野さん。』
「ぁ……」
木下、さん…。
隣に、仕事が終わったらしい同僚の木下さんがいた。