Only One
その中に手紙が混じっていて、書かれてあったことは――…
“コンドデンゲンヲキレバ、コレデハスマサナイ”
カタカナでつづられた、脅迫文。
怖くて怖くて、電源なんて落とせない。
今度電源を切ろうものなら、何をされるというのだろう。
写真の中には、私が家で洗濯物を干している写真があった。
――…ということは、私の家を、彼は知っている。
住所も、携帯の番号も、アドレスも…――彼に知られた。
これじゃ私は何もできない。
彼の言うとおりにするしかなかった。
もう彼は――…ストーカーでしかなかった。
仕事中も、誰かに見られてるような感じがする。
どんな時も、彼に見られてるような気がして、友達にも家族にも、仕事仲間にも言えない。
こんな状況が、3か月続いた――…。
あとどれだけ我慢すればいい?
耐え続ければ良い?
日に日に食欲がなくなり、痩せて行く身体。
ケーキも、毎週のようには食べられない。
良くて2週間に1回。
でも最近は、身体の調子が落ちる一方で、3週間あのケーキ屋さんには行っていなかった。