Only One



「えっ、あ…すみませんっ…実は私、初恋はまだで……」

『ぇえ!?嘘!!?』

「私、…男の人、苦手なんです。むしろ、嫌いって言った方がいいかもしれないけど……」

『ぁ、そうなの……』



咄嗟についた嘘。

初恋したことないなんて、真っ赤な嘘だ。


……だって、初恋のせいで…




私は男の人を毛嫌いするようになったのだから。






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