Only One
『…よし、大切な話はこれだけ。あとは――…芹那の部屋を案内するだけね。着いてきて。』
「うん。」
立ち上がった智愛ちゃんを追う。
二階に上がって、一番奥に私の部屋はあった。
『ここが、芹那の部屋。』
「わ…ッ」
用意された自室は、私が住んでいた所より広くて、快適に過ごせる気がした。
『反対側の奥は私の部屋ね。』
「うん。」
『で、芹那の隣は――…まだいっか。』
「え?」
『ううん!何でもない!』
「??」
また隠し事?
智愛ちゃんは隠し事が多くて大変だなぁ…って思った。
『それでっ、私の部屋の隣が私のダーリンの部屋ね♪』
「えっ、智愛ちゃんって彼氏さんいるの!?」
すごく驚いた。
やっぱり綺麗だもんね…。
男の人も黙ってないか。