Only One
『ヤダー!失礼ね、彼氏じゃなくて、こ・ん・や・く・しゃ☆』
「へ、へぇ……。」
そこなんだ…。突っ込むところ。
「あ、じゃぁ、婚約者さんにも会うってことになるのかな?」
『ぁ、ううん!違うよ!』
「へ?」
何で違うの?
一緒に住んでるんでしょ…?
『今ね、ダーリンはアメリカにいるの。』
「アメリカ?」
『うん。仕事でね、出張中。私もね、着いていきたかったんだけど、親に反対されて…。だから、今はダーリンをここで待つことにしたんだ♪』
「そう、なんだ…。」
なんか、ドラマで出てくるような恋をしてきたんだ…。
すごいなぁ…一人で彼を待つって。
すごく、勇気がいることだって、友達が言ってた気がする。