Only One
『本当!?じゃ、決まりね♪』
『そうだな。』
『じゃっ、兄貴、兄貴の部屋は芹那の隣だから☆』
『はぁ!?』
「?どうかしました?郁人さん…。」
『ぁ、いや、別に…///』
何故か赤面してる郁人さんに、?マークを浮かべる私、…そして、またまた何故か黒い笑顔を浮かべている智愛ちゃん。
郁人さんが隣ってことは…何かあったら郁人さんが呼べるってことだよね!
わーっ…智愛ちゃんが言ってた通り便利だー。
『兄貴、荷物置いてきなよ。』
『ぁ、ぁあ。どこ?』
『二階の、左から二番目。』
『了解。』
夕飯の最中だと思いだした私は、またキッチンへと戻る。
『…兄貴。』
『ん?』
『……左奥の部屋、芹那だから。』
『なっ…――』
『まっ、頑張れ~!』
そんな私を余所に、2人はまた意味深な会話をしていた…。