今夜あなたを頂戴いたします
「湊さん、休んでください」

「だめだ
 これくらい大したことはない」

「大したことあるから行ってるんです!」

「だが・・・」

「休むといったら休むんです!」

湊さんのあきらめが悪いので
つい怒鳴ってしまった

きっと普通の他人同士なら何も言わない

でも
一日でも
同じ家に住んでいて・・・
同じ部屋のところでご飯を食べていて
なのに心配しないほうがおかしい

それに
私にはトラウマがある
私の幼なじみ
そして初恋の人

今は刑事をやっている「健太」
彼は私の前で小さい頃
と言っても私が中1の頃だが
風邪がひどくなって倒れたのだ

その出来事が今も忘れられない

だから無理はしてほしくない

< 32 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop