恋愛日記
キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン
「あーぁ、もうHR始まっちゃったよ。」
屋上の柵にもたれて空を見た。
「お母さんのバカ・・・。」
人のせいにしてもしょうがないかっ。
「んー。」
大きく背伸びをして、屋上の入口へ振り返った。
「キミさぁ、もうHR始まっちゃってるよ?なんでこんなところに一人でいるの?」
はぁ。普通さぁ、こういうのってイケメンがいるんじゃん?
でも、なんで地味男なわけ?
メガネに無造作に伸びた髪の毛。見るからに不潔そう。
私、こういうの生理的に無理。
でも、この人見たことない。
あ、こいつも私をイジメに来んだ。わざわざご苦労様。
「何?私になんか用?」
顔も見たくないからそいつに背を向けた。
「何か用?とは失礼な。まぁ、別にあんたに用があるわけではないよ。ただ、学校見学だよ。」
学校見学?なにそれ。
まるでこの学校に来るのが始めてみたいじゃん。
制服まで着てるのに。