規則の守護者

・地に伏す道化

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地に伏す道化
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茜はしばらく入院していたが、治療が1段落するとすぐに退院してきた。


「高井さん、ご迷惑おかけしました。

外勤はまだ無理ですけど、連絡役はできます。

また頑張りますから」


茜はそう言って詰め所へ来たが、歩き方が明らかにふらふらしている。

瑞緒は、茜をまっすぐ仮眠用の寝台へ押し込んだ。


「え、高井さん、僕は働けます」


抗議する茜に、瑞緒は肩まで毛布をかけた。


「何言ってるの、まともに歩けもしないのに。

しばらくは絶対安静よ」



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