規則の守護者

守る者と破る者

・規則の守り方

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規則の守り方
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５月。


研修期間を終えた瑞緒は、初めて「監視班」の活動拠点である詰め所を訪れた。

詰め所は、研究所と、フェンスに囲まれた被験町との間にある山地に立地している。


瑞緒が詰め所の扉を開けてみると、中は、一面機械だらけだった。

壁は画面に埋め尽くされており、いくつもの観察カメラの傍受映像が流れている。

壁ぎわには、様々な回路が描かれた箱型のコンピュータが並んでいた。


そしてそのコンピュータの上には、雑誌、脱ぎ捨てられた服、灰皿が乗っている。


部屋の中央には机があり、監視者の男達はそこで麻雀をしていた。