規則の守護者
詰め所の扉を開け放して、
瑞緒は立ち尽くした。



なぜ、窓が割られているのだろう。

壁に銃弾がめり込んでいるのだろう。


「……高井さん……

……すみません……」


聞き慣れた声の主は、壁ぎわの血溜りに、ひとり座り込んでいた。



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