規則の守護者
それから、こう続けた。
「ああ、後任を決めないとね。
だから部下を雇えと言ったのに、仕方がないなぁ。
そうだ。
ちょうどいい、君、後任になって」
妹を撃たれた男――江野総介は、唖然とした。
「嫌です。
こいつは、俺の妹の仇だ。
そんな奴の後を継ぐなんて」
だが、所長は、不思議そうに首をかしげる。
「だって君、彼女の最期の仕事ぶりを見たんでしょ。
だったら分かるよね。
この仕事の、大切さと大変さを」
総介は知っていた。
多くの住人が、好奇心から武器を収集していたことを。
ろくに整備もせずに振り回している者もおり、事故が起きたら嫌だなぁと思っていた。
幸い、事故が起きる前に、毎回瑞緒が没収していたが。
「ああ、後任を決めないとね。
だから部下を雇えと言ったのに、仕方がないなぁ。
そうだ。
ちょうどいい、君、後任になって」
妹を撃たれた男――江野総介は、唖然とした。
「嫌です。
こいつは、俺の妹の仇だ。
そんな奴の後を継ぐなんて」
だが、所長は、不思議そうに首をかしげる。
「だって君、彼女の最期の仕事ぶりを見たんでしょ。
だったら分かるよね。
この仕事の、大切さと大変さを」
総介は知っていた。
多くの住人が、好奇心から武器を収集していたことを。
ろくに整備もせずに振り回している者もおり、事故が起きたら嫌だなぁと思っていた。
幸い、事故が起きる前に、毎回瑞緒が没収していたが。