規則の守護者
凶器の裏取引の現場。

そこへ駆け付けた瑞緒は、持参した銃を構える。


「武器の所持及び売買は禁止」


冷たく、一声。

瑞緒は、武器と金を握った者達の手を、残らず撃ち抜いた。


瑞緒の仕事は、「誰1人施設から出さないこと」「誰にも武器を持たせないこと」。

瑞緒が辺りへ転がった武器を拾っていると、あらかじめ通報しておいた警察と救護班の足音が響いてくる。


……ここから先は、彼らの仕事だ。


瑞緒がそう考えていると、


「あ……あの……」


足元で、声がした。



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