規則の守護者
上着の中から顔を出して、青年はつぶやく。


「星が……綺麗ですね」


そうね、と瑞緒は答えた。


「……僕。

ずっと、憧れていたんです。

こうやって誰かと、星を見ることを」


そう、と瑞緒はつぶやく。


「立てる?」

「あ、……はい。

大丈夫……みたいです」


それを聞いて瑞緒が立ち上がると、青年は慌てて瑞緒を見上げた。



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