規則の守護者
「監視者」の詰め所の中。

そこで瑞緒は、銃の手入れをし、セキュリティシステムを構築する。


監視者の活動拠点であるが、彼女の場合、外へ出掛けることも少なくない。


ひとたびセキュリティ上に問題が発生した時には、つまり、何者かが脱走や武器所有を図れば、

すぐさま出動し、「脱走者」と「武器所有者」を無くす。


時には脱走しようと駆ける足を撃ち、時には武器を握る手を撃つ。


監視者は、脱走と武器所有を無くすためなら、ほぼ何をしても許された。


罰するためではなく、無くすための仕事。

瑞緒がしているのは、そういう血みどろの仕事だった。



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