規則の守護者
冷たい銃の、染み入るような黒。

撃ち抜いた途端、はじける赤。


いくつもの悲鳴と怨嗟の声は、暗く、瑞緒に絡み付いて離れない。


だから瑞緒は、仕事が終わると目をつむる。



「……午後3時」



目を開けば、

青が、見える。



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