規則の守護者
設計図があったのは、今は使用されていない……ということになっている、倉庫群。


実際に足を踏み入れてみれば、そこは立派な武器庫だった。


視認も困難なほどの闇をたたえた、武器庫。

窓の形に切り抜かれた影。

暗い闇に沈んだ数々の銃が、息を潜めたまま、じっと手に取る者を待っている。


「武器の所有は禁止。

よって武器は没収」


瑞緒は小さく、呟く。



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