規則の守護者
「ありがとう、瑞緒。
君がきちんと働いてくれるから、とても助かる」
瑞緒から業務報告を受けた所長は、そう言って彼女をねぎらった。
瑞緒は、所長の言葉に首をすくめる。
めずらしく、褒められた。
……ほら、やっぱり私は、間違っていなかったじゃない。
瑞緒は、背中の声を切り捨てた。
「働く上で、何か困ったこととか、ある?」
所長に問われると、彼女はしばし考えて、答える。
「他の監視者が、働きません。
人手が必要な仕事ですから、私1人では困ります」
ふーん、そう、と所長は応えた。
「じゃ、人事をちょっといじろうか。
君の働きで、施設のデータの信頼性が向上したんだ。
これからも、その調子で頼むよ」
君がきちんと働いてくれるから、とても助かる」
瑞緒から業務報告を受けた所長は、そう言って彼女をねぎらった。
瑞緒は、所長の言葉に首をすくめる。
めずらしく、褒められた。
……ほら、やっぱり私は、間違っていなかったじゃない。
瑞緒は、背中の声を切り捨てた。
「働く上で、何か困ったこととか、ある?」
所長に問われると、彼女はしばし考えて、答える。
「他の監視者が、働きません。
人手が必要な仕事ですから、私1人では困ります」
ふーん、そう、と所長は応えた。
「じゃ、人事をちょっといじろうか。
君の働きで、施設のデータの信頼性が向上したんだ。
これからも、その調子で頼むよ」